INTERVIEW 佐々木社長に訊いた JUNのこと

佐々木社長が語る、いまの仕事とこれからのヴィジョン。インタビューとQ&Aの2本立てでトップの考えを徹底解剖!

INTERVIEW 佐々木社長に訊いた JUNのこと

世界を動かすのは、カルチャーの力

JUNは、「社会とどのように関わっていくか」「社会にどんなカルチャーを提案するか」という生活哲学、いわば「ソーシャルスタイル」を企業理念としています。社会の文化成熟度の向上が、市場全体の反映に繋がると考えます。

私たちは思うのです。ファッション産業に元気がなくなってしまったのは、「商品を通じてよきカルチャーを創る」という一番大事なことをなおざりにしているからではないかと。現在のファッション産業は、「ビジネス」という鎖に繋がれた飛べない鳥なのではないかと。

「経済は文化のしもべ」という言葉に、私は強く共感しています。経済は動力を持たない帆船のようなものです。経済だけを追いかけても、文化という風が吹かなければ経済は動かないと考えています。 これまでの歴史を振り返っても、社会を動かしていくのはカルチャーの力、人が日々の営みを豊かにするのも文化=カルチャーなのです。私たちの考える「カルチャー」とは、文学、美術、音楽、映画、建築などのことだけではありません。カルチャーとは、もともと「耕す」という意味のラテン語に由来する言葉。生きていく知恵やマナー、その国特有の伝統的な習慣も含めて「カルチャー」と定義しています。人間の生活を豊かにする文化があってこそ、経済も発展するのです。

新たに挑戦するとき、私たちは自分自身に課していることがあります。それは、理性より情熱。 ビジネス的な成功だけを目論んで事業を行うのではなく、「この仕事は、世の中が、お客さまが喜んでくれるかどうか」、「自分自身が信じることかどうか」という情熱を大切にする。理性的な判断はそのあとでいい。そして、歴史や伝統に敬意を払いながら、時代に合った革新を積み重ねることによって絶えず自己変革する。自らを耕すことが世の中を耕すカルチャーとなって結実していく。豊かな人生はカルチャーで創られている。私たちはそう信じています。

世界を面白くするのは、あなただ

1958年の創業以来、JUNは服にとどまらず、食、音楽、アート、スポーツといった多岐にわたるカルチャーを提案してきました。
1970年代に東京・原宿のセントラルアパートで運営していたカフェレストランや、向かいにあった「CAFÉ DE ROPÉ(カフェ ド ロペ)」(現「MONTOAK(モントーク)」は、各分野のオピニオンリーダーたちの集うサロン的な存在でした。70年代終わりには、山梨にワイナリー「CHATEAU JUN(シャトージュン)」を設立。日本のワイン文化の発展にも寄与してきました。

スポーツの分野では、栃木県・那須の「JUN CLASSIC COUNTRY CLUB(ジュンクラシックカントリークラブ)」を始め、80年代には原宿でエアロビクス教室をオープンするなど、日本のスポーツ文化にも大きなムーブメントを起こしました。スポーツというカルチャーを通じて、社会で活躍する女性をサポートしたい、その思いは2015年秋から始まったナイキとの共同プロジェクト「NERGY(ナージー)」にも受け継がれています。

また、「ADAM ET ROPÉ(アダム エ ロペ)」の新レーベル「ILK ADAM ET ROPÉ(イルク・アダム エ ロペ)」では、性別を感じさせない「ジェンダーレス」という考えを、更に先に進めた「ノージェンダー」を提案、男でも女でもない、新たな種族をイメージした服を発表し、従来の女らしさ、男らしさを超越したカルチャーの提案が、予想以上に受け入れられつつあります。私たちは、常に時代の変化、社会の変化を捉えて、新たな提案をし続けていきます。

ファッションを通じて、人々のパーソナルライフをよくしていく、その集積である社会、ソーシャルライフをよくしていく。人生を、世界を、どこかの誰かではなく、自分がおもしろくするんだ。そう考えるみなさんと一緒に、新しいカルチャーを、もっとワクワクする世の中を、創っていきたいと考えています。

JUNが起こしたアクションで
時代や文化を変えていきたい。

「例えば、どんなことでも限らず、僕に「これ、知ってます? 」って新しいネタを披露してくれる。そして、「お、これいいね! 」って賛同させ、最終的に「これ、やりたいね! 」、「じゃあ、やってみようよ! 」って思わせてくれる仲間と仕事をしたいと思います。それは、男女とか歳とか関係なく、いつもアンテナを高く張って、いろんなネタを持っていて、それを仕事に繋げようと、そんなことを自然に考えている人で、それはイコール仕事を楽しくやるための大事なことでもあると思います。それにはまず、何にでも『好奇心を持つ』ことです。自分がおもしろいと思うモノだったり、ウキウキと心踊らせるコトを積極的に仕事に取り入れ、それを自分自身が楽しんでいるかという事だと思います。これはまさにジュングループが目指す5RULESの、『Be foolish=バカであれ、楽しむことを忘れるな』であり、そんな気持ちで仕事をしてもらえば、仕事も趣味も境目なく人生を楽しむことがきっと出来るはずです。

あとは、売り上げを作ることとクリエイティビティを天秤にかけないことです。これは、『いいクリエーションをしていけば、結果的に売り上げに繋がる』という考えで、言い換えれば、『いいクリエーションをしないと、いい売り上げは立たない』と思っています。僕はよく『T字人間になりなさい』というのですが、これは、アルファベットの“T”の縦線を『自分が掘り下げた知識やスキルの深さ』として、それが自分の軸(ホームポジション)だとすると、それだけでは当然世間や周りが見えてないので、横線として、とにかく広く浅くでもいいから『他業種のことや経済のことなどいろいろなこと』を知っておくべきだ、という意味です。自分が持つ深い縦線=プロフェッショナリズムを考えた時に、『自分に何ができるのだろう』と常に問いかける必要があり、そういうT字の視点でいろんなことに興味や関心を持って、そして、先輩からでも後輩からでもいい部分をドンドン吸収していくことが大事と思います。そうすることが、ジュングループが求める人の価値観にきっと繋がっていくと思います。

ライフスタイルを提案していくことで、『ジュンという会社が、こういうことをやって、こういう風に時代が変った』という歴史的な事実を創ることは、私自身すごく魅力的で、大変意味のあることだと思っています。そのために、『あの時代、ジュンのアクションによって、こういう風に“文化”が創られた』と50年先、100年先の人たちに語られることを、これからぜひいっしょにやっていきましょう」。

会社の未来を築く
「JUN2020」と「5RULES」とは。

「普通、企業においてヴィジョンというとまず数字からくる計画となりますが、何が起こるか分からない今の時代に、状況に応じて方向転換しながら修正していく力を持ち、結果としてお客様に響くものとして提案し続けていくことこそ重要だと思います。

そこでジュングループが2020年に向けて掲げた『JUN2020』はビジネス(経営)以外に、ヒューマン(人)、クリエーティヴ(行動)と3部作のような構成になっています。まずビジネスヴィジョンは売り上げなどに関した一般的な経営案で、ヒューマンヴィジョンは、企業の力である人の力を十分に発揮するための組織体形や雇用など制度についての取り組みです。クリエーティヴ ヴィジョンはクリエーションの追求のために、個人個人の頭の引き出しをどういう状態にしていかなくてはいけないのか、そのための具体的なアクションについてです。そんな『JUN2020』を実現するための大切な考え方として、5つの大事なルール=『5RULES』を定めています」。

社員みんなの大事な心得“5RULES”とは?

  • Q1就職活動の経験は?
    どんな職種を志望していた?

    募集に応募する就職活動はしたことがありません。学生時代からファッション、音楽業界の人と行動を共にしていたので、その流れで自然と仕事が始まりました。(学校行きながら)

    Q2はじめての仕事はどんな仕事だった?

    ファッションショーの選曲

    ファッションショーの選曲
  • Q320代の頃はどんな
    気持ちで仕事をしていた?

    自分のやりたいことを
    一生懸命やっていました。(今も同じ)

    Q4これまでの仕事の中でいちばん
    印象に残っている出来事は?

    一人で、ゼロからスタートした事業を5年で70億に成長させたこと。

  • Q5自身の性格を自己分析すると?

    凝り性、ストイック、コンプレックスの塊

    Q6座右の銘は?

    「経済は文化の僕」

  • Q7尊敬する人は?

    スティーブ・ジョブズ、安藤忠雄、
    ピーター・ドラッカー

    スティーブ・ジョブズ、安藤忠雄、ピーター・ドラッカー

  • Q8趣味・特技は?

    世の中観察

    Q9仕事のアイディアはどんなときにひらめく?

    寝る前のベッドの中

    寝る前のベッドの中
  • Q10朝起きてやること。寝る前にやることは?

    神棚にお参り

    Q11休日の過ごし方は?

    ショップ周り、運動

  • Q12リフレッシュの方法は?

    ランニング

    ランニング

    Q13朝出社していちばんにやることは?

    売上チェック

  • Q14仕事をする上で気をつけていることは?

    感性と理性のバランスをとること

    Q15今いちばん努力していることは?

    とびきりの会社にすること

  • Q16社員との交流の仕方は?

    食事に行く

    食事に行く

  • Q17会社のどこ(場所)がいちばん好き?

    壁のない所

    Q18ジュンがいちばん誇れることは?

    誠実なところ

  • Q19新入社員に求めるスキルは?

    5ルールの実践

    Q20いまの仕事に就いてなかったら
    何をしていた?

    自己表現がしごとになる仕事

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